医療従事者の方へ

医療現場のみなさんとともに、
子どもと家族の“深く生きる”に寄り添います。

大阪・TSURUMIこどもホスピスは、生命を脅かす病気(Life-threatening conditions=LTC)の子どもとその家族のための、小児緩和ケアを目的とした施設です。病院ではなく、日中利用や宿泊の場として利用いただいています。重い病気であっても本来享受すべき学びや遊び、憩いなど、同世代の子どもと同じような体験をしてほしい。私たちは、医療現場のみなさんとともに、子どもや家族がより深く生きる機会をつくりたいと考えています。

利用について

対象者は、関西にお住まいの、LTCの子ども(0〜20歳)とその家族です。定員はありません。予後不良の子どもを優先していますが、診断時から利用することができます。

登録に必要な手続き

LTCの疾患例

下記は原則として、そのほかの疾患をもつ子どもについてもお問い合わせいただけますと幸いです。

  • 小児がん(診断後3年以内または再発した場合)
  • 先天性心疾患などの循環器疾患
  • 筋ジストロフィーなどの神経筋疾患
  • 13,15,18トリソミーなどの染色体疾患
  • 重度脳性麻痺などの重症心身障害
  • そのほか、免疫異常症、臓器不全など

こどもホスピスの特徴

利用者が安心して滞在できる

複数のベッドルームがあるため、日中でも子どもとその家族が休憩しながら過ごすことができます。

感染症のリスクが低い

不特定多数の人が出入りすることはなく、利用は1日1〜5組に限定しています。
個々の治療、易感染状況に合わせて調整を行います。

看護師、保育士が常駐している

病気の背景を理解した友人として、子どもたちやその家族をサポート。
必要なときは医療行為は行わず、救急搬送します。

個別のニーズに対して柔軟な対応ができる

市民からの寄付で運営しており、使途の制約が少ない分、さまざまなニーズに対して柔軟に応えることができます。
利用例はこちらを参照ください。以下のようなご相談も受け付けています。

  • 同じような病気の子と出会いたい
  • 兄弟姉妹に病気のことをどう伝えればいいか
  • 復帰する幼稚園の理解がなくて困っている
  • 病院の友だちが亡くなったことを、子どもにどう伝ればいいか

病院とこどもホスピスの連携例

電話、メール、SNSによるコミュニケーション

紹介に迷う事例、利用患者さんについてのご相談のやりとりをしています。

病院カンファレンスへの参加

小児科カンファレンスや小児緩和ケアチームカンファレンスに、こどもホスピスのスタッフが参加しています。

症例カンファレンス開催

主にオンラインで、患者を担当する関係者で症例検討を実施しています。
子どもの逝去後のカンファレンスも必要に応じて開催しています。

つながりのある病院例

愛染橋病院、大阪医科薬科大学病院、大阪市立総合医療センター、大阪大学医学部附属病院、大阪母子医療センター、関西医科大学附属病院、北野病院、京都大学医学部附属病院、奈良県立医科大学附属病院、兵庫県立こども病院、兵庫県立尼崎総合医療センターなど

こどもホスピスからの
メッセージ

原 純一 はら・じゅんいち

こどものホスピスプロジェクト 副理事長
大阪市立総合医療センター 顧問

深く生きるために、「やりたい」を「できた!」に変える、大阪にある日本初のこどもホスピスです。これまで多くの子どもたちを病院で見送ってきました。限りある命の子どもたちに医療機関でできることは限られていると感じる毎日でした。医療機関とTSURUMIこどもホスピスが相互補完的な役割を果たせればと思っています。

古本 愛貴子(ふるもと・あきこ)

古本 愛貴子 ふるもと・あきこ

スタッフ
看護師

生命を脅かされる病気の子どもと家族を支えることはさまざまな困難がありますが、地域資源のひとつとして、ぜひ私たちを活用していただければと思います。子どものケアについて悩まれることがありましたら、気軽にお問い合わせください。

施設紹介パンフレット

施設紹介パンフレット (PDF 版) のダウンロード

「7つのええとこ」を切り口に、TSURUMIこどもホスピスがどんな施設なのか、できる限りわかりやすく紹介しています。私たちが大切にしていること、こどもホスピスの役割について、寄付のみで運営していることなどなど、こどもホスピスを知っている人にも読んでいただきたい内容です。

※ 印刷したものをお求めの方は、お問合せフォームからご連絡ください。

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