春が来ました。鶴見緑地の桜は、今年も綺麗でした。
お庭には、タンポポも、チューリップも、今年も可愛く咲いてくれました。
2021年も変わることなく、つるみのお庭に春が来てくれたことがうれしくて、うれしくて。勝手にワクワクしています。
春になって思うこと、ちょこちょこ。
「こどもの一言には敵わないな」そんなこと、今さらだけど思ってます。
こどもホスピスのことを知りたければ、こどもに教えてもらうのが一番!
2月にmeiちゃんと一緒に「みんな、きいて」とYouTubeでこどもホスピスのことを発信しました。meiちゃんの堂々とした姿、友だちや先生に呼びかける姿を見て、「やっぱりすごいわ!」と感涙。私のYouTube感動体験となりました。
「病気は誰のせいでもありません」そんなメッセージを、ホスピスに来るこどもたち、きょうだいたちに、私たちは伝えています。なぜなら、こどもが病気になったことで、その子だけでなく、きょうだいや、家族みんなの生活が一変してしまうから。「誰も悪くない」は当たり前のことだけど、悪いことが起こると、何かのせい、誰かのせいと思ってしまうかもしれない。だから、あえて言います。そして先日、そう伝えた時のこどもたちの反応に、思わず笑ってしまいました。
「知ってる!」「悪いのはガン細胞やで!」
さすがです。『はたらく細胞(マンガ))』に大感謝です。私も読まなきゃと思いました。
おとなが悩みながら、言葉を探しながら、こどもに想いを伝えようとするとき、普段の会話ほど、すっとはいきません。傷つかないか…傷つけないか…そう思うとついつい考えてしまって、時間ばかりが過ぎてしまうことも。
そして、いざ思いきってこどもに伝えたとき、こどもはおとなが想像するよりも、もっと賢くて、強くて、素直なのだと気づかされます。
最近読んだ本のなかで、音声感情という言葉を知りました。日本人は、言葉の意味に感情をのせてしまい、聞き手は言葉の意味よりも、話者の音声感情を察知するということが書かれていました。俗にいう、空気を読むっていうあれです。
つまりこれって、どんな話の内容かよりも、その時に必死に伝えようとする私の、伝え方やその時の(私の)感情の方を、子どもには読まれているってこと?!
なんと、恥ずかしい(読まれていたか…)
いやいやこれは、きっとおとなの話だと思います。空気が読めちゃう子どものことは書かれていなかったので、きっと違う(はず)。でも、面白いな~と思いました。おとなが緊張して話すと、子どもも緊張して聞いちゃうのは確か。ということは、大事なことは、『楽しむ』なのかな。
そんなことを考えながら、子どもの口からさらっと出てくる「がん」って言葉を聞くたびに、弱っちいのは自分の方だな…と思い知ります。こどもたちの声の中に、勇気とか、強さとかを感じると、抱きしめたくなります。子どもの力って、すごいです。だから大事に受け止めて、大事に扱ってあげないと、そのへんに置いといたらいかんのです。そんなこんな、いつも子どもに教えてもらうことばかりの毎日です。みんなに感謝。みんなとハグしたい欲が、膨らむばかりです。
鶴見の風景は、今年の春もこんな感じでゆるゆるです。空気読めてないかもしれませんが、のんびりやってます。
あ~、ぽかぽかと暖かい日は、猫になってみんなのところへ、すりすりしに行きたいよ~。
アシスタントケアマネージャー
市川雅子