「天高く馬肥ゆる秋」ならぬ、つるみは「天高くイモ肥ゆる秋」です。
11月3日、2組のご家族が「おいもほり&おいもパーティー」に来てくれました(子ども同士の時間づくり、フレンズアクティビティとして実施しました)。
5月に植えたサツマイモの苗が、熱い夏を乗り越え、すくすく生長し、待ちに待ったおいもほりの瞬間です。掘ってみないと分からないところがおいもほりの醍醐味。それぞれ、親子で、きょうだいで掘り始めました。少しおいもが見えてくると、ワクワク…。ツルを引っ張りながら「うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだおいもは抜けません!」と、自然に「おおきなかぶ」のおいも版が始まりました。
自然の中での宝探しのような『おいもほり』。お宝のおいもにたどり着くまでには、大きなミミズや幼虫との遭遇も!びっくりして手が止まる子ども、急にテンションが下がる子ども、おいもより虫に夢中な子ども…などなど様々ですが、赤くて大きなおいもが抜けるとテンションはマックス!達成感と満足感で、溢れんばかりの笑顔が…。
掘ったおいもはそれぞれのお土産にして、この日は、スーパーで買い集めた『鳴門金時』『安納芋』『ひめあやか』『宮崎紅』と、一週間前に掘った『つるみ産おいも』で、焼いもパーティーです!さて、どのおいもが『ベスト オブ おいも』に輝いたでしょうか?結果は満場一致で『つるみ産おいも』でした~!(^^)v(忖度?)
電子レンジの「焼いもモード」の性能に感動しているママも!(そこに感動?!)
普段はあまりおいもを食べない子ども達もパクパク…。2組のご家族とスタッフとがワイワイガヤガヤ“収穫の秋、食欲の秋”を堪能した一日でした
その一日前に『おいもほり』をエンジョイしたご家族も含めて、おいもほりの様子をどうぞ!
家族みんなで「うんとこしょ!どっこいしょ!」
わぁ~!ぬけたっ!
お姉ちゃんはつる集め、弟は砂遊び?
これがおいもかぁ…
おっきいおいもが掘れたね!
きょうだい仲良く(?)おいも運び
りっぱな『つるみ産おいも』です。
やきいもおいしい~
おいもパーティー&ランチ会です。みんなで食べるとおいしいね。
重い病気の子どもは様々な治療を受け、その過程でいろいろな制限を受け、それは食に対しても同じです。今まで食べていたものが食べられなくなったり、食事が「おいしい」と思えなくなったりします。治療で味覚が変わったり、治療が終わっても食べることに不安を感じたり…ということもあります。集団生活(学校や幼稚園、保育園など)に戻ることができても、本人はもちろんのこと、ご両親も食に対する不安や悩みでいっぱいです。だからこそ、TCH(TSURUMIこどもホスピス)では、『食』の経験も大切にしています。決して強要することはありません。楽しい経験と楽しい雰囲気の中で過ごすことが『食べる』ことへの意欲へつながっていくようです。大人も子どもも、「おいしい!」は元気の源です。
ホスピススタッフ 饗庭真祐美