ティール組織を目指して:次年度以降の運営方針と役職変更などのお知らせ

みなさんこんにちは。代表理事の高場です。

TSURUMIこどもホスピスは、2022年より組織運営の方向性として「ティール組織」を目指すため、それまでの各種マネージャー制度や運営体制を改編し、ティール型運営を本格稼働させる2025年度を見据えた移行期間としての運営を現在行なっています。

※ティール組織については以下をご参照下さい。 https://teal-lab.jp/whatsteal/

ティール組織の特徴の一つとして、スタッフ一人ひとりが責任と権限を等しく有し、担当者が個別の案件毎に適切な助言プロセスを得ながら意思決定が可能となる組織形態があります。これは、上司、部下という意思決定経路を越えて、より目的に叶った実践および意思決定であるかを優位のものとして動かしていくものです。2025年度に10年目を迎えるTSURUMIこどもホスピスは、スタッフの多くが経験を積み重ね推進する基盤が整ってきたことや、最近では、こどもホスピスの広がりに向けた新たな取り組みを進めるといった動きが出てまいりました。

そういった流れの中、現在の現場統括であるゼネラルマネージャー制を終了させたいという水谷綾GM自身の希望のもと、来期以降は「スーパーバイザー」としての事業推進や助言相談役の役割に変更することになりました。とくに2025年度は、①これまでの経験を生かしたスーパーバイジング、②組織ガバナンス、③こどもホスピス運営のオープンソースプロジェクト、④寄付運営基盤の向上、といった役割を主に水谷が担っていく予定です。

上記のような体制改編を進めつつ、次年度以降の渉外窓口はスタッフの青儀、西出を中心に、高場(代表:全体推進)、原(副理事長:ケア俯瞰&医療連携)が案件ごとにサポート致します。もちろん、引き続き水谷までご相談をお寄せいただく形でも全く問題ございません。

また新たな組織運営を進めながら、皆さんとともにホスピスケアの充実を進めてまいります。今後とも温かい見守りと引き続きのご支援いただけますよう、よろしくお願い致します。 

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こんにちは。ゼネラルマネージャーの水谷です。

いつもTSURUMIこどもホスピスを応援いただき、誠にありがとうございます。

2015年5月、ここの原点にもなっている英国のヘレンハウスに出会い、「こういうホスピスが日本に、大阪に誕生しようとしているんだ…」と心揺さぶられてから早10年になろうとしています。ヘレンハウスに引き寄せてくださった当時名誉会長の故・喜谷昌代さんのお言葉は、今も私の心の中にあります。「一つの国がその社会に生きる弱者をいかにケアするのか、または、どの位のケアをしているのかは、その国の社会の良し悪しのバロメーターになると言われています」。この言葉をずっと胸に、まずは大阪にこどもホスピスを根付かせるために私なりの歩を進めてまいりました。

以前から市民活動を推進していた私が、こどもホスピスに出会い、2016年の開設、2017年よりゼネラルマネージャーという役割(現場を統括するという立場)として9年目を迎えました。当初目標としていた基盤固めのフェーズはある一定の形ができ、新しい運営体制(ティール組織としての模索)にシフトする準備が整ったことを機に、自身の役割を変更させることに至った次第です。そこで、今年度はそのための移行期間としての調整に入っていますことを、皆さまにご報告致します。

今後もTSURUMIこどもホスピスを永く一緒に作る同志(仲間)として、また、各地のこどもホスピスの広がりの支え手のような立ち位置から「こどもホスピスがあたり前にある社会」を目指していきたい思いでおります。今後もTSURUMIこどもホスピスを基点に様々な方々と手を携えながら、子どもの尊厳を大事にする優しい地域社会をつくっていきたいーこういった動きも併せて応援いただけると心強く、大変嬉しい限りです。引き続き、よろしくお願い申し上げます。

 

この記事を書いた人

水谷 綾(みずたに・あや)

水谷 綾

ゼネラルマネージャー