Meet upは、お出かけが難しい重度の障害のある子どもと家族のためのTSURUMIこどもホスピスのイベントです。
家族とだけじゃなく、誰かと、何かと出会うことを、Meet upは大事にしています。
この夏、大阪から1時間半弱でいける京都の和束町にお出かけしてきました。
現地集合、現地解散のお出かけです。
以前、私がプライベートで和束町を初めて訪れたとき「ここにバギーの子たちと一緒に来たいな…」とすぐに思いました。お茶畑の景色の美しさと、漂ってくるお茶の香りの心地よさ、そこで出会った人たちがとても温かかったからです。
地域の人たちにも病気や障害のあるこどもたちのことを知ってもらいたい。そして、ご家族が行ってみたいな…と思える場所がひとつでも増えることを願い、初めての『おでかけMeet up』を開催しました。
お出かけすると、色んな出会いと、普段とは違うドキドキ感があります。
現地にたどり着くまでの不安もそのひとつ。
介護タクシーを利用して、お母さんがひとりでバギーのお子さんと、きょうだいを連れて参加された方がおられました。近場だけじゃない、そんな介護タクシーの活用の仕方もあるのか…と、私たちも勉強になりました。
子どもに着せやすくて可愛い洋服、どこで買ってる？とか、そんなちょっとした情報が聞けるのも、みんなとワイワイおしゃべりする時間があったから。
スケジュールにはなかったけど、思わぬラッキーもありました。
現地で出会ったきょうだい同士が、とっても仲良くなったこと。車いす用のトイレがなかったカフェに、お願いしたらすぐにオムツ交換できるスペースを作ってもらえたこと。
小さなことかもしれませんが、とても嬉しかったです。
お出かけしてみないとわからないことはたくさんあります。
お出かけの数日前まで、大雨が続いていたこともあり、お天気が体調に影響しやすい子どもたちだから、大丈夫かな…みんな来れるかな…と心配でした。だから、最高のお天気でみんなと現地で会えた時は、本当にそれだけでガッツポーズでした。
TSURUMIこどもホスピスMeet upの初のお出かけ企画として、ご家族から寄せられた感想をお聞きすると、いい思い出や経験にしてもらえていたことに、まず一安心しました。私たちの反省点も色々ありますが、これからに活かしていきたいと思います。
今回お世話になりました和束荘のみなさん、d:matchaカフェのみなさん、本当にありがとうございました。みなさんのウェルカムが、とてもうれしかったです！
参加者からの声
今回参加してくれた、6組20名のご家族の声をご紹介します。
「帰りも少ししんどくなりましたが、無事に帰ることができました。こういった経験から親として、介護者として大きく成長できた、とても意味のあるお出かけになりました。」
「ほうじ茶や抹茶のいい香りに目や手を動かして反応していたので、貴重な経験ができました」
「凄く幸せな1日でした💕外でご飯食べる事、カフェでスイーツ食べたりする事、川に行く事、病気が進んでからは全く行けてなかったので、上の2人も凄く楽しんでました。私達も。」
「川の近くには行ったことはあったけど、実際に足をつけるのは初めて❗皆さんのお陰でまた一つ、初めてを体験することができました」
後日「今度は家族だけで和束町に行ってきました」と、ご報告くださったご家族がおられました。
行ってよかった、また行きたい、と思える場所が一つ増えて、初めての『お出かけMeet up』は大成功でした。
でも、やっぱりお出かけは心配…そんなご家族はたくさんいらっしゃると思います。Meet upは、在宅生活をスタートして間もない、おうちにずっといるご家族に、出会いや交流の場をつくることを大事にしています。誰かと出会いたいな、ちょっとお出かけしてみたいな、そんな気持ちになったら、ぜひ一度、つるみのMeet upにご参加ください。
また新しいお子さんとご家族に出会えること、私たちも楽しみにしています。
