「10代のあたりまえ」をとりもどす場所。日本初、重い病気の10代向け専用エリア『Teen Clubhouse』が完成

小児がんなどの重い病を伴う10代の若者は、勉強、友達、家族、部活動、趣味など人生で1度しかない貴重な青春時代を治療や入院、手術等によって著しく損なわれます。また、病気が良くなっても、心や身体が周りに追いつかないことで思い悩んだり、追い詰められて自死を選ぶ若者までいます。

Karaoke Club:最新機種のカラオケで思いっきり歌うことができます

TSURUMIこどもホスピスでは、生命を脅かす病気の子どもを支える取り組みをしていましたが、13歳から18歳までの中高生年代を中心とした世代への支援が行き届いていないことを実感し、病気と向き合う10代が「好きなことをあたりまえにできる環境」をつくる取り組みを始めました。

彼らが本気で楽しめる居場所を作り、彼らが社会的に孤立することなく、自分自身を確立し成長するための環境づくりとしてホスピス内を大幅に改装し日本で初めて重い病気の10代向け専用エリアを作りました。10代の子どもたちが自由に利用でき、もう一つの自宅のような、架空の部室のような空間づくりを目指しました。
最新のゲーミング機器で自由に遊んだり、カラオケ店舗のような本格的な設備で思いっきり歌うこともできます。友達と楽しく過ごす部屋やひとりでのんびりと過ごす部屋もあり、宿泊も可能です。またホスピス内には、看護師や理学療法士などの専門職がスタッフとしているため、安心して過ごすことができます。

■Teen Clubhouse(ティーンクラブハウス)

Teen Clubhouseの看板
Game Club:最新のゲーミングPCやドライブシミュレーターを揃えています
Our Room:LED付きの鏡でメイクができます
Our Room:友達や家族と集まって過ごせるお部屋があります
Arts and Crafts Club:プラモデルやアートができます
My Room:のんびりと一人で過ごせるお部屋があります
Yum Yum Room:美味しい紅茶やお菓子を食べながら同世代の交流ができます
Lounge:大画面でスクリーンで映画鑑賞や漫画を取り揃えているお部屋があります
Teen Clubhouse FROOR MAP

Game Clubの機材選定をしてくれたギズモード・ジャパンの動画が公開されました。機材の紹介や組み立てをかっこいい編集で仕上げてくれました。ぜひ、ご覧ください。
動画はこちらをクリック

スタッフ川戸

この記事を書いた人

川戸 大智(かわと・だいち)

川戸 大智

保育士