こどもホスピスって何、定義って? 小児緩和ケアってどこで学べますか?
TSURUMIでの実践もすでに8年目。これまでも何度もこういった問いをいただくことがありました。医療のイメージでしか語られない緩和ケアの新たなあり様の一つとして、こどもホスピスに対する「共通理解」を深める必要があるフェーズに入ったと感じています。
そこで、財)原田積善会さんが中心となって、こどもホスピス関係者(全国こどもホスピス支援協議会)とともに、そういった理解を進めるため、“コンセプトペーパー”をまとめられました!このペーパーには、こどもホスピスの概念や現状、そして、今後の地域社会における子どもの療養環境の支え手と基盤づくりに必要性を大変分かりやすく作成されています。(このようにまとめて発信いただき、本当に感謝です!)。
実践の途上にある小児緩和ケアの考え方やこどもホスピスの定義など、ばしっとしたものはまだ定まっていません。「定める」というよりは、地域ごとに多様なあり方を模索していくこと-それがこどもホスピスの意義(本質)だとも思うのです。
コンセプトペーパーは原田積善会さんのサイトからダウンロードできます。ご一読ください!https://www.haradasekizenkai.or.jp/dormant/
今、各地でこどもホスピスの設立を目指す動きが出てきています。そういった動きから2022年11月には全国こどもホスピス支援協議会が発足しました。今後、思いを同じくする仲間の数が増えていくこと間違いなしです。ともに、実践と対話を重ね、あらゆる子ども達にとって優しい地域社会をつくってまいりましょう。それが私たち大人の責務と考えます。引き続き、どうぞよろしくお願いします。
ゼネラルマネージャー 水谷 綾