まだ梅雨も明けていませんが、セミの声が聞こえ始めた鶴見緑地です。
人も虫も、活発に動き始めています。
5月、「オンラインは突然に」子どもと遊ぶがスタートして、離れていても子どもと繋がれるんだな~と新しい発見もあった春。
でもね…オンラインで遊んだり、オンタイムで繋がることが難しい子どもたちとは、どうしたら離れていても遊べるのかな…と考えたとき、頭に思い浮かんだのは、コロナがあってから、会えていないあの子、この子の顔。なんとか楽しい空気だけでも届けたい。そんな思いから、おうちにいてもお母さんやきょうだいと一緒に遊べる、遊び動画づくりを思いつきました。つるみの空気が感じられて、簡単で、「これならおうちでもできるわ」と、おうちの人にも手が出しやすいもの…そう!まさに「〇分クッキング」みたいな遊び動画!
「これだ~!」
そこからの動きは素早く、相棒のゆみちゃんに相談し、「つるみおあそびメイキング」の撮影は5月末、ゆるっとスタートしたのでした。
毎回、ちょっと探せばおうちにあるものを使って、何となくできちゃうお遊び。素人感満載で、一般の人には「???」の多い動画かもしれませんが、知っているつるみのスタッフだから、「面白いよ」「おうちでもやってみるわ」「知っている人の声が聞こえてきて嬉しそう」と、ありがたい反応を返してくださるご家族のみなさん。本当にありがとうございます。そんな声に甘えながら、性懲りもなく宣言解除後も、細々と遊び動画づくりは続けています。だって、やってる私たちが一番楽しんでるんですもん。さあ、次は何して遊ぼうかな~
「つるみおあそびメイキング」は、みなさんの声に支えられながらも、私の趣味を超えた、熱い情熱が注ぎ込まれた、まじめな「おあそび動画」です。遊びを教えるとか、遊び方とか、そんな大層なものでは全然なくて、ただただ、ふわっとゆる~く、「なんか面白そう~」「よくわからんけど、楽しそう~」そんな空気が画面越しに伝わっていれば大正解!願いは、こどもたちはもちろん、お母さんやお父さんが、毎日少しでも笑って過ごせていたらいいな。それがおうちの中でも、病院の中でもいいから、ふっと力を緩められたり、くすっと笑える瞬間だったり、そんな時間が作れるといいな…です。
空気は伝わる、どこにいても、どんな場所でも、空気のないところに人はいないんだから、子どもにも、おとなにも、楽しい空気感が伝えられたらそれでよし。遊びって、そういうもんですよね。おもちゃや人というよりも、楽しい空気が遊びに代わる、そんな気がします。
動画を観てくれたみなさんの時間に、少しでも笑顔が生まれたら、この上ない喜びです。
夏も近づき、思うことは、「新しい世の中になっても大事なことは変わらない」です。
心配はきりがないけど、それより何より、「あなたたち(こども)の成長が大事です」そう言ってくださった、つるみをずっと応援してくださっている小児科のお医者さんの言葉に、とても励まされました。
私たちが大事にしていることは、この間もずーーーーーっと変わらず、どんなときにも子どもが笑顔でいられること、子どもらしい時間を過ごせること、そしてそんな時間を止めることなく作り続けることです。
梅雨の終わりは、もう目の前まで近づいてきています。
世の中の新しい常識はあるけれど、「安心」は、きっとひとり一人の中にちゃんとあって、それは空気のように、自然に感じる「大事にしたいこと」なんだと思います。
子どもたちとお庭を走り回って、水遊びする、つるみの夏はもう始まっています。
アシスタントケアマネージャー 市川雅子