9月15日日曜は、パブリックデイの日。最高気温35度になった鶴見の休日でした。
■メンバーイベントでは大工さんに:「ミニハウスづくり」
メンバーイベントとは、TSURUMIこどもホスピスに登録したご家族(メンバー)が参加できるイベントです。今回は、子どもたちの安全面を考慮し、5組のご家族にお声かけし参加してもらいました。今回、城東鶴見工業会新風会さんが木造住宅をそのままミニチュアにした構造のお家をご用意いただきました!そして、本番当日は、新風会のおっちゃんたち15名のご協力での開催。汗だくの子どもたちの顔は正に職人。真剣な表情でハンマー、ノコギリ、コテなどを手に、ものづくりにチャレンジです。
大人がたくさんいるためか、最初、子どもたちはとても緊張した雰囲気に…。周りの友達の様子を伺いながら動くものの、話す声はいつもより小さめ感じなので、「おっちゃんたち多すぎたかな?」と。そんな中、1人目の子がハンマーでカンカンと木を叩き出した途端、「次は僕の番!!」「私の番」とわいのわいの、いつも通りの子どもたちの雰囲気になりました。
「変なとこ、叩かないかな…」「乱暴なことしないかな~」とちょっと不安を感じつつ見守っていましたが、杞憂に終わりました。そんな様子は一切なし。自分がやりたいこと作業をしている大工さんに聞いたり真似をしたり。この日写真を見返しても真剣な表情ばかりです。最後はみんなで、壁に漆喰を塗って飾りつけをしていると秘密基地のような空間で遊ぶ子もいました。
長期入院などで体験が不足してしまう生命を脅かす病気(LTC)の子どもたちにとって、こういった特別な体験を積むことが、その子を支える経験の1つとなります。今回の体験も、子どもホスピスで1つ珍しい経験になってくれたら…と。子どもの感想?満場一致で「ハンマーで木を叩くのが一番!」でした。
■ものづくり広場ではみんなでわいわいと
引き続き、その日の午後は、パブリックデイイベントとして「ものづくりひろば」を開催しました9パブリックデイは地域に開いたイベントで、今回は事前申込制+当日受付で対応)。今回は、丸太切り、木工工作、漆喰塗り、ミニハウスの組み立てを用意して、好きなだけやりたいことができるようにしました。
昼から更に暑くなってきたこともあり、「30分くらいで帰っちゃうかな?」と予想していましたが、みんな、1時間以上遊んでました(ちょっとびっくりです)。木工工作を1人で作れないときは大工さんがサポートしますが、複雑なものを作るときは、サポートの大工さんにそのイメージを説明しないといけません。普段は恥ずかしがり屋の子もイメージ通りに作るため、自分のイメージを必死に大工さんに伝えます。汗だくになりながらできた作品を、みんな誇らしげに見せてくれました。
昨年は台風の影響で中止となった今回のイベントも、今回は炎天下の中での開催となりました。不安定な天気になるこの時期のイベントを企画・準備しご協力くださった城東鶴見工業会新風会のみなさん、本当にありがとうございました!
ホスピススタッフ 青儀 祐斗