「こどもホスピスの奇跡」再び ~文庫本になりました!

こんにちは、ゼネラルマネージャーの水谷です。

石井光太さん著「こどもホスピスの奇跡」の文庫本が発売されました!

久々に著者の石井光太さんとやりとりする中で、今回の文庫本化にあたって、以下のメッセージをいただきました。

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TSURUMIこどもホスピスを初めて訪れたのは、開設されたばかりの2016年の春のことでした。医療関係者、保育関係者、教育関係者、家族、それに難病の子どもたち一人ひとりが抱えていた熱い思いが集結し、日本初の民間こどもホスピスとして形になっていくプロセスを記録したい。そんな思いで、3年ほどかけて多くの方々に話を聞いたり、イベントに参加したりしながら、本書を書き上げました。

その後、この本を読んだ方から「TCHのマンスリーサポーターになりました」と教えられたり、「テレビ番組として取り上げます」と報告を受けたり、海外の難病当事者の協力で翻訳化が実現したことを聞いたりするにつれ、人のまっすぐな思いというのは本当にどこまでも(海の向こうまで!)広がっていくものなのだと実感しました。

本書に描かれている人々の思いや言葉は、過去のものかもしれません。しかし、それこそが今のTURUMIこどもホスピスを成り立たせている土台となっていることも事実だと思います。本書を通して、そんな思いや言葉に触れ、今一度、社会の中でTSURUMIこどもホスピスが持つ意味や可能性について、考えていただけたら幸いです。

いつまでも、大勢の子どものため、家族のために、TSURUMIこどもホスピスが続くことを願っています。

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日本で初めての民間型こどもホスピスができるまでとオープン後2年間のストーリーが紹介されています。石井さんが大阪まで何度も足を運んで丁寧に各関係者にインタビューされ、ホスピスオープンまでの道のりや関わる人たちの葛藤、子どもたちの声を描かれました。現在もこの本を読んだ方から様々な問合せやご支援のお申し出をいただいています。本当にありがとうございます!

新刊として発刊された2020年当時、石井さんから次のような言葉をいただきました。

「本というのは、直接的な行動に結びつかなくても、読んだ方々の頭に残り、十年、二十年先に何かの行動につながるということにも結びつきます。」

ホントその通りだなぁ、と。本のチカラってすごいなぁ、と。この言葉を、今しみじみと実感しております。

この記事を書いた人

水谷 綾(みずたに・あや)

水谷 綾

ゼネラルマネージャー