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辻 ゆきえ つじ・ゆきえ

看護師

看護師としてはじめての職場(そして結局15年いた職場)が、こども病院のがん病棟でした。緩和ケアに関心がありつつ実践には至らず、身体的にも精神的にも辛い想いをしていた子どもたちに対して、何もできなかったという後悔・自責の念を、別のクリニックへ移ってからももち続けていました。そんななか、こどもホスピスの準備期間から取り組んでこられたスタッフさんに何度か声をかけていただき、ボランティアなどで関わり続けた末に、スタッフに加わることを決めました。

Q
実は大切にしている、子どもや家族と接するときのマイルールは?
A

1歩引いたところで、子どもや親御さんが何を見ているのか、何に関心があるのか、何に不安を感じているのかを見ることです。「そこに目をとめましたか、お母さん!」という気持ちで、それぞれの人柄やその時々の感情を想像するようにしています。

Q
ここ最近の、こどもホスピスのくすっと笑える話を教えてください。
A

門を施錠した後なのに、庭で小学生男子4人組が虫取りをしていました。声をかけて、門まで送っていき、柵を乗り越えて出るのは大変やろなぁと見ていると、門の横のけもの道からしれっと出ていきました。明らかに慣れている様子。きっと私たちが気づいていなかっただけで、たぶん彼らは、そこそこ出入りしていたんだろうなぁ。そういう、子どもたち(病気の子どもだけではなく、地域の子ども)にとっての秘密の場所になっていることが、すごく嬉しかったです。

Q
こどもホスピスは、一言でどんな場所?
A

いろいろなお天気が似合う場所。

Q
あなたを表す◯◯について教えてください!
A

「手」と「足」です。特技と言えるほど上手ではないんですが、手でものをつくるのがすごく好きで、普段から時間があれば洋服づくりや料理をしています。たとえば、季節の果物でジャムをつくったり。あと、いろいろな場所へ行くのも、なるべく自分の足で歩いたり走ったりしています。そうすると、その道がだんだん自分のものになっていくような感覚があって。そんな“好き”が高じて、最近では年1回の大阪マラソンに参加、フルマラソンを走り切るまでになりました。