市川 雅子の写真

市川 雅子 いちかわ・まさこ

看護師

小児病棟での勤務時代、「子どもが家族とともに暮らす」という当たり前とも思えることの難しさを実感。また、ボランタリーな活動を通して、子どもたちの生活を病院から自宅へとつなげるだけでなく、地域のなかで家族を見守り続けることの大切さに気づきました。こどもホスピスの活動は、たくさんの方々の応援によって成り立っています。私たちスタッフは、子どもたちやその家族にその応援を伝える代表として、これからも「あなたが来てくれて嬉しい」「楽しんでくれて嬉しい」という気持ちで向き合い、さまざまな人の力を借りながら、少しでも子どもや家族が安心できる気持ちを増やしていけたらいいなと思っています。

Q
実は大切にしている、子どもや家族と接するときのマイルールは?
A

清潔感と、普段の自分らしく……と思って接しています。あと、自己紹介は「いちかわまさこです」とフルネームで。ほかにも、ルールというほどでもないですが、子どもが来るときは抱っこするかもしれないから、チクチクする服は着ないこともマイルールですね。

Q
ふと「あ、こういう時間を大切にしたいな」と思った瞬間を教えてください。
A

子どもたちだけでお泊り会をしたとき、お風呂あがりに一緒にアイスを食べたり、UNOして遊んだり、家で家族と過ごす時間と同じように過ごせた瞬間。私も「幸せだな……」と感じました。でも、オープンしたばかりの頃は、どのように利用されるのかイメージできなくて、問い合わせに対して順に応えていましたね。当時は、年齢の近い子どもたちを集めた利用プログラムが主でした。開館から5年をきっかけに、改めてケアのあり方も見直すなかで、その日1組1組がどう過ごすかを大事にする現在のかたちに。だから、まずは「何をしたいか?」ではなくて、その前提となる「家族でゆっくりできる場所をつくること」を大事だなと思っています。

Q
こっそり「いつか、こどもホスピスでこんなことができるといいな……」と思っていることは?
A

庭のクスノキがうんと大きくなって、木陰で遊んだり、昼寝ができるようになるといいな。クスノキは、こどもホスピスができるときに植えたものなんですよ。

Q
あなたを表す◯◯教えてください!
A

うちで飼っている猫たち。姿、仕草、生き方、すべてに癒されるだけでなく、そこから人生を学んでいます。