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青儀 祐斗 あおぎ・ゆうと

理学療法士

これまで支援学校や小児クリニックで障害のある子どもたちと関わってきました。支援学校の保護者から「こどものホスピスプロジェクト」でのボランティアに誘われたことがきっかけで、こどもホスピスで働くことに。ここで大事にしているのは、子どもたちと対等に接することですね。そのため、ときには家族との関わりをほかのスタッフに任せることもあります。お母さんとずっと話していると、「この人はお母さんと病気の話をする人なんだ」と子どもが遠慮することがあるからです。遊びたがっている子どもが気兼ねなく遊べるように、日々僕も一緒になって思いっ切り遊んでいます。

Q
実は大切にしている、子どもや家族と接するときのマイルールは?
A

まずは、覚えてもらえるように工夫しています。話し方やジェスチャー、表情の特徴から、別の場所で会っても思い出してもらえるよう、印象に残ることを散りばめて。あと、自分の名前を何度も伝えることもマイルールかな。

Q
ふと「あ、こういう時間を大切にしたいな」と思った瞬間を教えてください。
A

子どもと親御さん、どちらにも自信がついた瞬間ですね。入院生活が長いと、1歳くらいの子でも、まだ歩けないこともあります。また、「ほかの人と比べて、自分はできない……」と本人が落ち込んでしまっていることも少なくない。だから、ここでの遊びを通して「昨日の自分よりもうまくできた!」と自信をもってもらえたら嬉しいですね。小さな挑戦を積み重ねることで、僕たちも日頃の過ごし方についてのフィードバックやアドバイスができる。子どもが自宅に戻ったとき、よりよくなる手助けができればいいなと。

Q
こどもホスピスの、くすっと笑える話を教えてください。
A

会うといつも僕のあげ足をとったり、茶化してきたりと、仲良くさせてもらっている子がいるんです。その子が習っているサッカーにちなんで、リフティングの技動画を送ってみたら、ボイスメッセージで「やるやん」と返事がきたこと。

Q
あなたを表す◯◯教えてください!
A

くだもの。近所にくだもの屋があって、ほぼ毎日食べています。金欠のときは「くだもの食べたい〜」と差し入れしてくれそうな人にアピールして、よくもらっていました。いただけると一番うれしいものです。