「やりたい」を「できた!」に変える、大阪・TSURUMIこどもホスピスです。
看護師
小児科病棟で看護師として働いていたときのこと。幼少期から入退院を繰り返していた子どもが亡くなったとき、そのママが「この子の友だちは、病院のスタッフさんたちでした」と話してくれたんです。同年代の友だちと遊ぶ機会もなく、病院のなかの生活しか知らずに、亡くなったことがショックでした。この出来事をきっかけのひとつとして、治療以外のケアのあり方を実践したいと考え、こどもホスピスへ転職。子どもたちと遊んだり、家族と話したりと、病棟にいた頃とは違うやりがい、楽しさ、大変さを毎日感じています。
いつも「教えて!」「あなたのことが知りたいの!」という気持ちでいること。あとは、子どもや家族のしんどさを理解しているという姿勢を伝えたいので、真剣に話を聞く時間もつくるようにしています。
病院で働いていた頃は、ケアの中心にあるのはやっぱり「治療」。こどもホスピスに来て、改めて「いままでは病気しか見れていなかったのかもしれない」と気がつきました。子どもたちの好きなもの、どんな生活をしているのかなど、病気じゃない部分もしっかり見るようになったし、大切に思うようになりました。これまで以上に「いまを見つめること」を大切にするようになったのかも。先のことはわからないので、いまある時間に向き合って、いまできることを全力でやりたい!という気持ちです。
ある家族がゲームをしていたときのこと。ママがちょっと間違えたら、子どもが「もう、お恥ずかしい限りで~」って言うんですね(笑)。みんな、もう大爆笑で。病気の子やその家族って、暗く過ごしているイメージがあるかもしれません。だけど、実際は違うので、そんな瞬間も好き。あとは、子ども同士おもちゃを取り合ったり、貸してもらえなくて泣いたりしているのも、いい時間だなと思います。
スターバックスのマグ&タンブラーたち。旅行へ行ったとき、現地のものを買い集めています。海外では絶対買う!