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川戸 大智 かわと・だいち

保育士

「子どもと家族をまるごと支えたい」ーー病院で子ども療養支援士として働いていた頃は、そんな想いで、入院中の検査・治療・手術などをなるべくストレス少なく乗り越えられるようケアしたり、季節のイベントなどを企画・運営したりと奔走していました。そんななか、病院でできることの限界にぶつかり、悩んでいたときに知ったのが、こどもホスピスでした。子ども・家族・病院・地域のかけ橋となり、子どもの「やってみたい」の気持ちに寄り添うこと。自分のやりたいことはこれかもしれない!と、こどもホスピスの門を叩きました。ここで、みなさんの大切な一つひとつの想いや願いに寄り添い、「深く生きる」ためのお手伝いができればと思っています。

Q
ふと「あ、こういう時間を大切にしたいな」と思った瞬間を教えてください。
A

おもちゃの片づけや帰り支度をしながら、子どもたちが「あ~、楽しかった」と言ってくれるとき。

Q
こどもホスピスで過ごすなかで、自分の考えや価値観が変わったことは?
A

「子どものため」という目的がブレなければ、どんなことでも実現できるんだということに気がつきました。病院に勤務していた頃は、アイデアを思いついても、さまざまなことに許可が必要で。どうしても実現するまでに時間がかかってしまっていました。こどもホスピスでは、みんなが「やろう!」とまとまれば、実現に向けて一直線! 自分たちで考えて、資金を調達し、実現できる、そこがこどもホスピスらしいなとも思います。

Q
こっそり「いつか、こどもホスピスでこんなことができるといいな……」と思っていることは?
A

父親の会をやってみたいです。利用する家族のなかでも「つらいけど、誰かに話しても解決しないし……」と気持ちを溜め込んでしまう人も少なくない。病気のことやいま悩んでいることをほかの人に話したくないという気持ちもわかります。ただ向き合って心の内側を打ち明ける場というよりは、なにかしらの作業に取り組みながら、あるいはゆっくりお酒を飲みながら、自然と気持ちをこぼせる場がつくれたらいいなと思っています。

Q
あなたを表す◯◯教えてください!
A

ひとつ目は「ボードゲーム」です。大人も子どもも一緒に楽しめるので! ふたつ目の「サッカー」は、ミスすることが当たり前のスポーツ。お互いに補い合っているところが好き(もっているのはリフティングボール)。最後は「絵本」。子どもから大人まで楽しめるし、大切なことを教えてくれるので。