今年4月から始まった毎月第3日曜日の「TCHパブリックデー」、6月まではキッチンカーが賑わいを作ってくれていました。パブリックデーで私たちが毎回楽しみにしていたのが、とっても美味しい「石窯PIZZAアンソニー」さんのピザです!その店主の薮下さんが、TCHの子どもたちに「石窯ピッツァ作り体験」のひと時を作ってくださいました。
当日は中庭に本格石窯が入ったキッチンカーが鎮座し、普段見ない光景にテンション上がります!
午前中は小中学生のお子さんがレクチャーを受けました。食材の意味、ピザとピッツァの違い、地元の間伐材のこと…身近な食べ物だけど知らなかったこと、ちょっと専門的なこと。子どもも大人も「へぇ~」「そうなんや~」の連発。
トッピングまで終わったら、キッチンカーに入って石窯に投入!窯の火に「熱っ!」焼けていくピザに「チーズ溶けてる!」「美味しそう!」と素直な歓声が上がります。親御さんもキャイキャイ。みんな真剣で、楽しそうで、見ている私たちキャストもすごく楽しかった!
この日の参加者は闘病生活がひと段落して学校生活に戻り始めたお子さんたちとそのきょうだいでした。学校以外の場所で、同じような経験を乗り越えた仲間と出会い過ごしたことが、その後の力になってくれればと願っています。
午後は幼児向けのピザ体験の時間。病状により幼稚園へ通うことが難しいお子さんたちが集まりました。「みんなでいっしょに」「できた!を実感」してもらうことがねらいです。午前とは違い、少人数でゆったりと。ミニレクチャーではきちんと先生のお話を聞いて、クイズには積極的に答えて…幼児さん組もバッチリ!
大人は何も言っていないのに、「父の日だから」とパパに作った子、「ママに食べてもらいたいの」とプレゼントした子、苦手だったピザのミミまで完食した子。子ども同士のおもしろ会話が繰り広げられる中で、まあ楽しい時間だったこと!
気になるお味ですが、キャストもおすそ分けをいただきましたところ♡♡もちろん、お世辞でなくすんっごく美味しかったです!!
午前も午後も見事、全員無事にピザが焼けましたので、先生から「弟子認定証」が授与されました(^-^)
この日をしっかり楽しみ、しっかり吸収していた子どもたち。「学ぶ」と「楽しむ」の能力がすごいなぁ!と、ただただ感動でした。
最後に…先生へ「キッチンカー屋さんになるにはどうすればいいですか?」と質問すると、「キッチンカーを好きになってください」「作る食べ物のことも、大好きになってください」とのお答えが。う~んなるほど。。好きって、とても大切ですね。「好きだからこそチャレンジして、失敗を繰り返しながら今があるんだよ」と優しく語りかけてくれた薮下先生でした。
なかなか接することのない職業の人と触れ合うこと、自分で調理すること、キッチンカーに乗ること、薪火の熱さを体感すること、その体験を同年代の仲間とシェアできたこと。そして子どもの成長を実感して嬉しそうに見守るご家族…。薮下先生、数えきれないほどのスペシャルな体験をプレゼントしてくださり、ありがとうございました!
…と色々言いましたが、単純にめちゃ楽しかったです。またやりたーい!!
ホスピススタッフ 西出由実
※「石窯PIZZAアンソニー」さんは、大阪府内のいろんな場所で営業しておられます。こちらのピザを食べるためだけにわざわざTCHへ来られる方もいるほど、本当に美味しい!ぜひ、お店に足を運んでください♪↓子どもさん作のピッツァ。美味しそうすぎるぅ…