昨年に引き続き、9月9日(土)に『医療関係者向けTCH活動報告会&見学会』を行いました。この日、医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、薬剤師など、医療現場で働く様々な職種の方々19名がTCHに集まってくださいました。働く現場は病院や訪問医療の現場、地域など、様々でしたが、全8施設からのご参加となりました。
報告会では、TCHの概要全体と、ケア活動について、そして実際利用されているお子さんの状況や利用方法についてお話しました。その後、ケアスタッフも入り、グループに分かれたディスカッションの時間を設け、実際の医療現場での葛藤や、それぞれの想いも話題に上り、医療との連携を模索するTCHとしては、非常に良い医療関係者との交流の機会になりました。ご参加いただいた皆さん、どうもありがとうございました。
<なぜ、『医療関係者向け』と限定するのか?>
TCHには、様々な領域の方から、見学や視察のお問い合わせをいただきます。私たちはその中でも、ご利用を希望されるご家族の次に、ホスピスを必要とされるお子さんやご家族の近くで、その状況をより知っている医療関係者の方々を優先した、見学の機会を設けています。このことは、ホスピスを必要とされるお子さんやご家族のもとに、少しでも早くTCHの情報が届けられるための近道だと考えています。
病院や在宅で、常にお子さんのそばを離れられない状況にあるお母さんやご家族にとって、地域にある資源の中に、自らTCHを探し当てることは難しいことだと考えます。最近では、入院中のお母さんからの口コミ、情報が、お子さんがいち早くTCHにつながるためのルートだったりします。
もちろん、医療関係者と限定せずに、広く地域市民のみなさん、関心を寄せて下さる方々に開いたオープンデイも、年に数回開催しています(次回は10月14日)。地域で支えるコミュニティ型のこどもホスピスの活動が、ひとりでも多くの方に知っていただくことを願っています。